どうなる、次回の帰省

 我が家が生まれ変わった。耐震耐火も今の基準で増強し、見た目も違う。  ここで考える。  Kは次に帰省した時にどんな反応を示すだろう。  「さあ、お家に帰ってきたよ」と誘った時に中に入ってくれるだろうか。  お風呂もトイレもきれいにしたよ。ちょっと寂しいけどあなたがあけた壁の穴も塞いだ。でも、残してあるあなたの服やおもちゃ、絵本、DVDは専用の場所に整頓したから。  少し戸…

続きを読む

大改革

 今、我が家に革命が起こっている。  大リフォーム、というか。そういう感じ。  義父母が亡くなりKが入所し、弟君が自立。夫とも相談し、老朽化した家を生まれ変わらせて余生を快適にしようではないか、ということになった。  Kが剥がした壁紙、傷付けた床、何度も壊したトイレや水道。それらの設備がいつまでもつかわからない満身創痍の家を一新してすっきりした老後を過ごしたい。夢で終わると思っていたか…

続きを読む

お出掛けの思い出は不思議

 ゴールデンウイーク。もともと出不精のインドア体質なので、混雑しているとわかっている観光地にわざわざ出かける気にはならない。しかし子育て真っ最中の頃なら「寝言は寝て言え」と一蹴されてしまう。子どものエネルギーを甘く見てはいけない。  子ども達が幼い頃はもうそれこそ必死で出かけた。混雑や渋滞をできる限り回避するためにあれこれシミュレーションし、さまざまな「もしも」に備えて準備する。その準備の…

続きを読む

保護者懇談会

 入所施設を運営する法人の行事で、保護者の懇談会が開かれた。コロナ禍の後では初めてだそうだ。  入所・通所・グループホーム利用者の保護者が不安や心配事をお互いに打ち明けて話し合う。具体的に即解決、とならなくても同じような悩みを抱えている家庭もあると知り、情報交換するだけでも気持ちは軽くなるものだ。  今になってわかる。情報収集というのは「お付き合い」だ。  福祉の勉強会とか講演会で…

続きを読む

温泉外出

 桜の季節を逃してしまったのは残念だったが、Kの外出許可を申請して外に連れ出した。    迎えに行くと変わらぬ表情でスタスタと出てくる。お出かけの時は職員さんがちょっとおしゃれな服を選んで着せてくれており、一応家に残してある服も用意していくのだがほとんど必要ない。  その他に家から持参するのは、万が一トイレの失敗をしたり食べこぼしたりした時に備えた着替えやタオル、ウェットティッシュ等。在宅…

続きを読む

読書がすすむ

 Kが入所してから確実に増えた読書量。お昼時にきついホラー映画見ながらハンバーガー齧ってるだけでは決してない。  で、最近久々に充実した読書体験をしたので記録しておきたい。  余生まんが 余生まんが (ちくま文庫 やー50-8) [ 山田 英生 ] - 楽天ブックス  高齢者をテーマにした短編漫画のアンソロジー。昭和の頃のよく知る作品もあり、懐かしかった。ただ、若い頃と現…

続きを読む

映画「ロストケア」 介護の呪縛 

 映画「ロストケア」を見る。  主人公は高齢者の訪問介護センターの職員で、利用者や同僚から優しく熱心な介護者として慕われていた。しかし実は彼は多くの利用者の命を奪っていて・・・というお話。  高齢者の介護に振り回されて疲弊していく家族。自らの哀しい介護経験もあり、主人公は高齢者本人と家族を「救う」為に命を奪う。見応えがあり考えさせられるのは、彼の行為が発覚し逮捕されてからの担当検事の取り…

続きを読む

福祉の世代感覚

 入所施設を運営する法人の保護者会に参加した。Kが入所するまでお世話になっていた通所施設の保護者や職員さんも来ていて久しぶりにご挨拶ができました。  Kよりかなり年上の人のお母さんが最近入所の申請をしたという。在宅の方が自由に過ごさせてやれるから、と思うとなかなか決心がつかなかったが、親の体力・気力的にはそういう生活を維持する限界が近づいていると。  聞けばその方と同年代(親 70代 子…

続きを読む

施設からの帰省で思うこと

 Kの入所施設で感染症対策のために制限されていた外出が緩和された。待ちに待った久々の「親子でお出かけ」だ。  入所前からよく連れて行った公園をのんびりと散歩する。以前と全く同じように、時々小石を拾ったり雑草をむしったりしながら歩くKの後ろ姿を見ているとなんだかこの2年離れて暮らしていたことが噓のようだ。全く変わっていないから。  その後和食レストランでお寿司を食べる。ここでもまた、以…

続きを読む

春がきた、ということで

 Kが入所して2回目の春は今のところ平和だ。どうでもいいあれこれを書いてみる。 ●CSのチャンネルで「春のホラー映画祭り」として放送された映画を数本立て続けに見る。今さら流血とか気にならないし特に不快にもならないが、直後に流れた桜の開花のニュースに柄にもなく見入ってしまう。人間、こうやって無意識に精神の均衡を保っているのね。  「ヘル・レイザー」三作連続鑑賞がちょっと効いたかな。若い頃は…

続きを読む

商品紹介