なんだかんだと癒される

 もうそろそろ街の装飾がハロウィンからクリスマスに変わる。今年は本当にあっという間に過ぎていく。Kが入所して少し落ち着いたと思ったら義父の逝去、葬儀の後もさまざまな手続きで夫と右往左往、気付いたらクリスマスケーキとおせちの予約ポスターが貼りだされていた。  それでもお楽しみもあった。  まず、念願の小諸菱野温泉「薬師館」に宿泊してゲッターロボアーク様を拝んできたこと。そう、文字通り本当に…

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入所を待つ人、迷う人

 Kと同年代の障害者(重度)の入所を考えている保護者は多い。既に申請して待っている人もいれば、なかなか踏ん切りがつかず迷っているとか保留しているという人もいる。  迷っている理由もさまざまだ。  以前よく聞いたのは「施設の生活はかわいそう。家にいるのがいちばんなのだしまだ早い。」という声。これは周囲が困惑するほどの問題行動もなく、親もそれなりに健康で経済的にも問題ない家庭に多かった。その…

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Kの入所待機 自由と安心の意味

 入所待機についてもう少し。我が家の場合です。  Kの入所を申し込む決意をしたのはやはりパニックや自傷が目に見えて減った頃。  学校卒業後少し落ち着いたものの成人してからまたちょっと荒れたが、その後少しずつ痣やこぶ、かさぶたが目立たなくなり、穏やかになって笑顔も増えていった。  そろそろ大丈夫かと判断して申請したのが6年くらい前。早いかな、とも思ったが私達が介助できなくなった時すぐ…

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フィギュアひとつ分の運

 いわゆる「一番くじ」というものを久しぶりにやってみた。よくてタオルハンカチ、でもあのタンブラーちょっと欲しい・・・などと適当にごそごそと引いてみたら。  「あら、いいのが当たりましたよ」と店員さん。  「一番くじ ウルトラマンゼット&ゼロ -新たな師弟-」ということで、なんと、ウルトラマンゼロのかなり大きめフィギュアが当たってしまったのだ。一等・二等クラスの上位賞品のようで…

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待機とタイムリミット

前回の続き。  「措置から契約」になり事業所は利用の希望を断ることもできる。入所施設やグループホームの利用を断られる理由で多いのは「脱走癖」と「強度行動障害」と聞いた。重度知的障害者の脱走や無断外出は命の危険に繋がるし、責任の所在をめぐって訴訟もおこっている。  最近テレビのドキュメンタリー番組でもよく強度行動障害が取り上げられている。自傷、他害、破壊、パニック。母親ひとりではもちろ…

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施設・ホームの空きを待つ

 受け入れ施設 空きがない”障害者 延べ2万2000人待機  少し前(7月)のNHKのニュースサイトの記事。  この記事を最後まで読んでも「そうなるでしょうね」としか思えない、というのが自分と保護者仲間の感想だ。  「施設から地域へ」の号令がかかったのはKが中学か高校の頃だったか。  施設の生活は自由がない、隔離されている、幸せではない。施設から出て自由に暮らしましょう、障害者…

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職員さんの苦労・・「障害者支援員もやもや日記」を読む

 こういう本、というか記録を読みたかった。  「障害者支援員もやもや日記」 障害者支援員もやもや日記 (日記シリーズ) [ 松本 孝夫 ] - 楽天ブックス  著者の松本氏は出版当時78歳。70歳から8年、精神障害者向けグループホームの支援員として働き、夜勤もこなしている。その日常奮闘記だ。  精神障害者向け、といっても松本さんが働くホームでは自閉や知的障害の人も受け入れてい…

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入所後の成長?

 いつもの差し入れを手にまたまたKの面会に行く。いくつか事務的なことの説明を受けながらKの様子を観察するが、特に変わったところはない。表情も顔色もいいし、ひとまずは安心。  最近の様子を聞く。これもまた特に変化なし・・・でもなかった。  「このところ、日中の作業や活動に少しずつですが参加できるようになっています。」  これは意外な、そして嬉しい変化だ。入所時の目標は以下のような…

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納涼いろいろ

 街でお店の装飾がハロウィン仕様になっているのに猛暑日、って何。  暑さ寒さも彼岸まで、ってそのうち死語になるかもね。  自分が子供の頃は自宅にエアコンがあるお宅はごく一部。庶民はそれほど必要性を感じておらず、最高気温も32⁓33度くらいが「猛暑注意」だった。怖い漫画やテレビ番組が納涼手段。実写悪魔くんのマネキン妖怪はトラウマもの、背筋が寒くなりました。  今の猛暑はエアコン使用の上で…

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久し振りに「きょうだい」への想い

 義父が亡くなった後のさまざまな手続きが一段落してようやくひと息つけるようになった。夫やその兄弟も知らなかったあれこれも多く、正直「なんじゃこりゃ」な案件も多数。  人がひとりいなくなるって重いこと、大変なことなんだと今更思い知る。  私と夫が亡くなった時に後始末をする役割はほぼ弟君のみ、と言える。更に、その時点でKが存命であればそっちの方も気にしなければならない。なんとなく申し訳なく思…

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