今年初めてKの面会に行った。以前ここで書いたように感染症の流行期の間は帰省や外出は制限されている。いつも届けている絵本や好物のお菓子を持って出かけた。
ひとつ不安なことがあった。
最近は私達が訪問すると必ず外出し、外食や日帰り温泉に行ったり自宅で過ごしたりしているK。それなのに今回私達が訪れても「ちょっとの間顔を見て話しかけるだけ」でさようなら、ということに納得してくれるだろうか。不安定になったり後追いしたりしないだろうか。
実際そこが不安なのでしばらくは顔を見せずにおみやげだけ預けてくる、という保護者もいる。
でも、やはり顔は見たい。
迷ったけれどやはり面会を申し込んだ。施設に着いた時、建物から見えにくい場所に駐車する。「お出掛けの可能性」に期待させないように。
職員さんと一緒に面会室に来たKは、特に変わった様子はない。また、事前にお願いしておいたのだがあえてかなりラフな部屋着を着ていた。外出用のおしゃれ(?)なデニムははかない、上着や着替えを持たないということは今日は外へは行かないのだな、と察してくれたろうか。
笑顔で近づいてきてお菓子が入った袋に手を出そうとしたKの手を取って、「今日はお出掛けしないよ。お菓子をたくさん預けていくから、あとで食べてね。」とゆっくり話す。私の手や顔を眺める表情は穏やかだ。夫も「また暖かくなったら一緒に遊びに行こうね」と声を掛ける。
わかってくれたのかどうかは読み取れない。
職員さんに最近の様子を聞くと、特に変わったこともなく食欲もあり落ち着いているという。自傷も全くないわけではないが、在宅時の落ち着いている状態の時くらい。笑顔も穏やか、それだけで充分だ。
時間になり職員さんに挨拶をして「じゃあ、今日は帰るね。」「またね。」と手を振った。ここで後追いでもされたら・・・と少し緊張したが、そんな様子もなく素直に見送ってくれた。
多分春になるまでこんな形でしか会えない。でも顔を見られるだけコロナ禍の頃よりはまし、また以前より自分の居場所の認識や状況の把握は進んでいるように感じた。いつまでも子ども扱いしてしまってごめんね。
早く春が来ますように。できれば一緒に桜を見たいです。
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