連休振り返り

 Kが入所して二度目のゴールデンウィークは、淡々と過ごしながらもそれなりに充実していた。  弟君の帰省、そして一緒にKの施設訪問と面会、夫と日帰りドライブ。遠出してもKが同行しないので各種割引はもうないが、高速料金節約のルートを工夫し奇跡的に渋滞回避、混雑を避けた地味なコースで快適なドライブ旅行でした。   そして私的にはこれがメイン、の映画鑑賞。カレンダーでは平日にあたる日を選んでシネ…

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弟と面会

 ゴールデンウィークが盛り上がるさなか、Kの面会に行った。帰省していた弟君を連れて。  弟君が兄が暮らす施設の中に入るのは初めてだ。案内されて個室の前に立ち軽くノックしてからドアを開ける。いない。  トイレでした。  職員さんと共に現れたKが弟君をチラッと見た。特に変化も動揺もないように見えたけど、どうだったのだろう。  「K君、久しぶりだね。」と声をかける弟君をまた見る・・・そ…

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今思えば嵐の前

 家の整理をしていた時、普段ほとんど開けることのない収納棚で裁縫箱をみつけた。丈夫な木製で引き出しがたくさんついている。引っ張り出して開けてみると、基本的な裁縫用具の他にさまざまな太さの編針、手縫いの針、ミシン針、端切れ、ボタン、チャコペン、しつけ糸、・・・なんだかよくわからないくらいカオスなものが出てくる出てくる。  棚のさらに奥に手を伸ばす。積まれていたのは手芸本。棒針、鍵針、レース編…

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福祉職も労働者

 前回の続き。  たったひと月で3割の職員が退職、まずこれが尋常ではない。KSB瀬戸内海放送の方の詳しい記事ではパワハラがあったとか運営に関して内部告発があったとか書かれているが、そういったことの蓄積の結果なのだろう。  労働環境に不満が出やすい、でも辞めにくいのが福祉職と聞いたことがある。こういう仕事に就く人は辞めたいと思った時も「利用者や他の職員が困るのでは」と考えてなかなか踏み…

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もしも、の話・・入所契約解除 

 「知的障害者支援施設 入所の継続求める保護者らが提訴」(NHK香川 NEWS WEB)  このニュースの見出しを最初に見た時すぐには内容を把握できなかった。以下、リンク先記事の要点のみ引用です。  去年6月から7月にかけて職員のおよそ3割にあたる11人が相次いで退職し、施設側は「安全なサービスの提供が維持できない」として、入所していた11人に対して契約を解除する通知を出しました。 …

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春、新年度

 いつのまにか新年度になっていた。半リタイアの夫婦だけの生活になると季節も時間も単なる繰り返しになりがちだ。積極的に潤いを求めましょう。  ということで日常使いの食器を変えてみた。    墓場の画廊 ONLINE STOREで購入した「ゲッターロボサーモマグカップ」「ゴウ君培養ガラスコップ」「ゲッターワン(椀・・クスクス)」。これで日々ゲッター線を摂取、進化の道を歩んで健康寿命を延…

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続・入所施設保護者会役員

 前回の続き。  保護者会役員の改選、ということで進行役の役員さんが出席者に個別に問いかける。  「自分も高齢で」「持病があって」などの理由で辞退する人が2⁓3人続いた後で。  「そちらの方は・・・」と、なんだか私がいる方向に役員さんの手のひらが向けられた。  は? と周囲を見渡す。後ろには誰もいないしどう見ても指されているのはこの私だ。一瞬「なにこれ、どうしたらいいの」とち…

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入所施設の保護者会役員

 入所施設の保護者会に参加した。Kが入所してほぼ1年、コロナ対策緩和後は少しずつこういう会合が再開されている。  保護者、といっても既にご両親共に他界している入所者も多く、ご兄弟かと思われるような年代の人も見かけた。入所者の中でKはかなりの若手なのだ。  で、最重要議題。「役員改選」。  これはもう子育てをしていれば小学校の頃から何度も直面する問題で、全無視して逃亡という手もあるが…

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休日のシネマあるある?

 私が映画を観に行くのは大抵公開翌週の平日朝イチだ。田舎のシネコン、人気作品であってもチケット購入や物販で行列に並ぶことはほぼないし、早朝は観客も10人前後でディスタンスも十分。そんな環境に慣れ切っていた。  しかし「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」が公開された時はどうしても翌週の都合がつかず、それより後に回すと上映時間が限定されるかもしれないので仕方なく公開初日に出…

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文豪と障害児育児・・大江健三郎「新しい人よ眼ざめよ」

 以前大江氏が障害児を授かった経験を小説にした「個人的な体験」を読みここで感想を書いた。(過去記事 出生直後の障害受容と純文学・・「個人的な体験」を読む )  「個人的な体験」は初めて授かった子が重度の障害を持っていたと知った時の混乱とその後のお話。  この「新しい人よ眼ざめよ」ではその子が成長しその後に生まれたきょうだい達を含めた家族の日々が連作で語られる。  なにしろ私がこれま…

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