「やまゆり園事件」を読む  その1

 幻冬舎文庫「やまゆり園事件」(神奈川新聞取材班)を読みました。2020年に発行された本の文庫版です。 やまゆり園事件 (幻冬舎文庫) [ 神奈川新聞取材班 ] - 楽天ブックス  事件当日の詳細な描写はとにかくひどい、としか言えないし気の弱い人は読めないかもしれない。その後の容疑者の供述や面会による取材、書簡等による主張がさまざまな場面の中で描写されているが、これがもうなんというか。 …

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施設の健康診断

 今年もKが通う施設で健康診断が実施された。Kは採血もできるしそこそこ言いなりになるので基本的な検査は受けられるが、一般的な視力検査はやはり無理。しかし好きな食べ物やテレビ番組を見ると喜んで駆け寄ったりもするから、日常生活に支障のないくらいの視力は維持していると思われます。  アラサーになると健康診断も毎年なにかしらひっかかる。まだ決定的なものでもなくその都度努力すればなんとかなるレベルで…

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着こなせるか、円盤生物

 届いた。「円盤生物ノーバ」のパーカー。  水木しげる先生の妖怪イラストTシャツについて書いた時にちょっと触れたけど、いやこれはなかなか・・・素敵。「THE SAUCER CREATURE」のNO.10、ですよ。  「ウルトラマンレオ」の終盤に次々に襲来した円盤生物、その中でも低予算を逆手に取ったデザインと不気味な動きでひと際人気の高い、あのノーバがアパレルに! しかもイメージ再現度…

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遅ればせながら、成長する力

 ふと気まぐれに昔書いた記事をぽつぽつ読み返していたら、こんなのを見つけた。 「すべてうまくいってもいない」  Kが今の施設に通い始めて3ヶ月くらいの頃の感想だが、正直笑ってしまった。この頃の私、まだいろいろ納得していない。  まだまだKには可能性がある、頑張りたいし頑張らせたい・・・とか。  間違ってはいなかった、それは自信を持って言える。ただ、方向性が違っていた。 …

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これも意思決定

 朝、Kがその日に着る物を揃えておく。食べこぼし被害を回避するために朝食後に着替えさせるのだが、先日ふとKが妙な動作をしているのに気付いた。  なんと、自分から靴下を手に取って履こうとしている!  裏表は大丈夫として、上下、というか踵の部分を上にしているような。しかし一生懸命自分の足を靴下にねじ込んでいる。立ったままどこかに寄りかかることもせずに奮闘している、そのバランス感覚は若さゆ…

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おもちゃ・ヒーロー 今も昔も

 「ドンブラザーズ」、面白いわー。毎週真剣に見てしまう。  白状します、私は昔から井上敏樹氏の作品が好きです。「鯖じゃねえ」の名言ロゴ入りTシャツも着てました。部屋着として。(大人の理性が邪魔して外には着て行けなかった)お父様の伊上 勝氏の「赤影」に幼い乙女心を撃ち抜かれたことも忘れません。  録画してもOPを早送りせず見てしまう。後ろで踊っている志田こはくちゃんが、歌詞の「イチかバチか…

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普通って何? ・・・「初恋、ざらり」を読む

 働いてひとりで生活できるくらいの軽度の知的障害を持つ女の子の葛藤がきめ細かく描かれている漫画です。 初恋、ざらり 上 [ ざくざくろ ] - 楽天ブックス  主人公の女の子は軽度の知的障害があり、手帳も取得しているけれど障害を隠して働いている。障害者枠の就労では望むような収入は得られないから。  頑張っているけれど失敗は多く、「なぜ自分にはできないのか、わからないのか」「どうせ自分な…

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入所待ちと親の体力・精神力

 Kと同じ施設に通い同時期に入所申請した人のお母さんと久しぶりに買い物先で遭遇した。以前はよくランチやカラオケに行っていた仲良しさん。子がアラサーになってもいまだに「ママ友」だ。  お互いに還暦。体力的にもそろそろ限界かな、と思う。多分遠くない将来、1~3年くらい先には入所のお声がかかるだろう。でもコロナ禍の現状では・・・という悩みは同じ。  しかし、今順番が来たら多分自己都合で断ること…

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家電、夏の終わり

 先日までプロフィールの一言欄に書いていたが、リビングのエアコンが息絶えた。猛暑のピークを越えるまで耐えた、その心意気が泣ける。一時期、戦争やらコロナ事情やらで精密機械や家電の調達が大幅に遅れることもあると聞いたが、今からならエアコンを稼働しなくていい日も多くなる。そのタイミングもはかってくれたのかもしれない。あなたは立派なヒーローよ、長い間ありがとう。  機械にも心はある、大切に、という意識…

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安心の見直し

 少し前に、ここで安心グッズをめぐってのKとの攻防を書いていた(「安心を買う」他)。  壊されないように頑丈なものを買うようにして一段落・・・・と思っていたのに。  甘かった。20代男性の力は、か弱い母の想像を超えていた。3日後にはプラスチック製品と同じように無残な姿になっていました。更に、頑丈な分ちょっとした変形を直すことすらかなり難しい。家ではまだしも、通所先の職員さんが常にペンチを…

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